SOS団:資産を大きく増やすためのサラリーマンの団

団員募集中!SOS団は資産を大きく増やす情報を広く募集しています。

楽天、外国籍ETF追加投入

楽天証券が13本の新規海外ETFの取り扱いを開始しました。

新規ETF
  • ishares MSCI マレーシア インデックス ファンド
  • ishares MSCI メキシコ インデックスファンド
  • ishares S&P ラテンアメリカ 40 インデックス ファンド
  • ishares S&P ヨーロッパ 350インデックス ファンド
  • ishares KLD セレクト・ソーシャル インデックス ファンド
  • ishares リーマン短期米国国債ファンド
  • ishares リーマン1−3年米国国債ファンド
  • ishares リーマン7−10年米国国債ファンド
  • ishares リーマン20年超米国国債ファンド
  • ishares リーマン クレジット ボンド ファンド
  • ishares リーマンMBS固定利付債ファンド
  • ishares iBoxx 米ドル建て投資適格社債ファンド
  • ishares iBoxx 米ドル建てハイイールド社債ファンド

***

先日のロイター通信 で発表があった22本のETFのうちの一部になります。選択肢が増えることは素直に喜ぶべきでしょうが、IVV(又はSPY)、EFA、EEMのETFが取引できる現状では何の魅力も感じませんし、外国債ETFも米国に偏っていますので手を出すのは難しいです。

というわけでSOS団は今回は保留です。
ETFは魅力的な金融商品ですが、マーケットタイミングを図って売買を繰り返すと個別銘柄での運用と何も変わらず、安い信託報酬の恩恵に与れませんので注意が必要です。

分別管理

FX取引業者で相次ぐ破産、顧客の証拠金戻らず
(2007年9月27日 読売新聞より抜粋) 高配当をうたって、外国為替証拠金取引(FX取引)への投資を呼びかけた業者が経営破たんし、顧客が預けた証拠金が戻らないケースが相次いでいる。
国が規制強化に乗り出した2005年7月以降、19社が次々と破産。負債額は判明した7社だけで約184億円に上るが、この大半は顧客の証拠金だ。ほとんどが運転資金などに流用されたとみられ、多くの顧客が泣き寝入りを強いられている。

***

「必ず儲かる」と言われてFX取引を始めたが、多額の損失を被った。

まあ、よく耳にする話ですね。顧客がリスクに対して不勉強であるのが多くの原因ですが、今回のニュースもその一例です。

FX業者は分別管理を行うことを改正金融先物法により義務付けられています。しかし、この『分別管理』がクセモノで、信託保全まで義務付けられているわけではありません。通常、信託保全を行っていれば、顧客の保証金はほぼ完全に保護されますが、信託保全されていない取扱業者の場合は、果たしてどこまで破綻リスクから保全されるかが今ひとつ明確になっていません。

分別管理ということを強調している取扱業者でも安心せず、信託保全をきちっと行っているかどうかまでチェックする必要があると思います。特に金融機関ではなく、信託銀行で信託保全を行っているFX業者を選ぶように心掛けるべきですね。売買手数料だけでFX業者を選ぶなんて愚の骨頂です。

外貨預金の落とし穴

『分別管理』の意外な落とし穴は、外貨預金です。外貨預金は分別管理対象外なので、銀行の倒産と同時に全てを失う可能性があります。対照的に外貨MMFは投資信託なので、分別管理対象です。ほぼ同じリスクを背負った金融商品なのに扱いがぜんぜん違うんですね。
外貨預金を扱うのは大抵銀行ですので、倒産リスクは相当低いと思います。しかし、外貨預金は分別管理対象外であるという事実は知っておくべきでしょう。

***

そりゃあ、いち早く儲けたい!という気持ちは誰にだってありますよ。しかし、投資する以上はあらゆるリスクを想定すべきですし、また勉強を怠るべきではないと思います。今回、泣き寝入りを強いられた投資家の方々には不謹慎な言い方で申し訳ありませんが、良い勉強になったとサッと気持ちを切り替えて、次の投資にチャレンジしていただきたいですね。

ファイザー研究所、EBOで新会社

書こうか書かまいか迷いましたが、やはりファイザーネタを書かずには居られません。
というわけで、興味ある人だけ読んでね。

閉鎖予定のファイザー研究所、従業員が買収し新会社
(NIKKEI NET 2007/9/20より抜粋)
製薬世界最大手、米ファイザーの中央研究所(愛知県武豊町)が来年4月にも研究者らの出資による新薬開発のベンチャー企業として独立する。米本社が閉鎖を決めたことから、約80人の研究者が中心となって新会社を設立し、研究施設や新薬候補物質などの資産を譲り受ける。国内外の投資ファンドからも資金調達する考え。日本では例が少ない従業員による企業買収(EBO)によって再出発する。

***

現在、製薬業界は世界的な新薬不足、抗体医薬品への選択と集中など、非常に大きな転換期を迎えています。ただでさえ新薬が出ないご時世の中、米ファイザーは昨年12月に有望視していたトルセトラピブ(コレステロール薬)の臨床開発中止を決定しました。この決定はファイザーにとってはまさに痛恨の極みで、2010年に特許切れする主力製品リピトール (高コレステロール血症治療剤でファイザーの売上げの20%を占めます)の穴埋めプランが頓挫した格好になってしまい、従業員約1万人!をリストラするという経営判断を下すきっかけになったのです。
リピトール
今回のリストラ策で、日本ファイザーの中央研究所はその煽りをモロに受けたといってもいいでしょう。中央研究所では鎮痛、消化器、そして肝臓疾患の創薬研究を行っていますが、米ファイザーのマーケティング戦略からこれらの疾患領域は重点領域から外されたように見えます。

ニュースによれば、中央研究所に残った20%の社員(現約380名の研究者のうち、約90名が海外でファイザーに残留、約210名は他社へ移籍、残りの約80名が新会社に参画)でEBOによって再出発し、投資ファンドの支援も受けて数年後にIPOを目指すという思い切った作戦に出るようです。

その気になる経営戦略は、

  • ファイザーが新会社に、中央研究所の施設を譲渡、もしくは貸与。
  • 中央研究所で開発した新薬候補品を中心に、ファイザーが保有する知的財産権を新会社にライセンス供与する。
  • 旧ファイザーの研究者が新会社に移籍して、上記の製品化を行う。
  • 製品化が成功すれば、新会社はそのライセンスを供与して対価を得る。同時に、新会社に供与された新薬候補品のライセンスフィーがファイザー本体にも入ってくる。

ということのようです(日経ビジネス9月17日号)。米ファイザーが出資したら、単なるグループ会社では?と思うような内容ですね。

プロジェクトX並みに上手くいけば良いですが、SOS団は新会社に参画する80人の研究者の職種バランスが非常に気になっています。創薬研究は化学や薬理だけが居れば業務が回るというものではありません。分析・代謝担当も要りますし、安全性試験担当も当然必要です。創薬は各分野のエキスパートが一丸となって為すものなので、職種バランスは非常に重要です。ベンチャー企業として独立するつもりならば、人員整理や配置転換、新規雇用などを行って生産性向上に努めるといった施策が必要のような気がします。いずれにせよ、これからが正念場ですね。がんばって!

***

今回、思い切った作戦に出た中央研究所ですが、SOS団も同じ製薬業界に勤めるものとして、決して他人事では無いと思っています。A社もファイザーとかGSKなどの経営方針を真似るのがとにかく大好きですので、いつ同じ事をやるとも限りません。まあ、それはさておいても、中央研究所の行く末は注視していきたいですし、またうまくいく事を心より願っています。

マネーと常識

こんばんわ、SOS団です。
今回のお題は、John C. Bogle氏著書の『マネーと常識 投資信託で勝ち残る道』についてです。

***

この本、一言で書けば『ウォール街のランダムウォーカー』や『敗者のゲーム』の要約といった感じです。
『ランダムウォーカー』や『敗者のゲーム』も良い本ですが、如何せん、無駄に長すぎて最後のページまで辿りつけません。その点、この『マネーと常識』はスマートに書かれてますので、根性なしにはオススメです。

マネーと常識 投資信託で勝ち残る道マネーと常識 投資信託で勝ち残る道
(2007/08/09)
ジョン・C・ボーグル

商品詳細を見る

キーワードは

『低コスト』
『長期保有』
『リスク分散』


の3点です。

『インデックス運用は最高の投資戦略ではないが、それより悪い投資戦略は腐るほどあるッ!』ということが250ページにわたって延々と書いてあります。

個人的に、いくつかビビッと感じた内容がありますので以下に記します。

***

1)長期では、企業の株主が獲得する利益の総額は、必然的に会社の事業利益と合致しなければならない。

考えてみれば当たり前のことですが、株価を短期で追いかけていると見失いがちになるシンプルな考え方ですね。投資家にとっての正当な取り分は、企業が上げた利益分のみです。それを欲張って株式売買するもんだから、大抵の人は負けていくんですね。株式を保有することの本質が、この言葉に集約されている気がします。

***

2)インデックス運用という名の投機商品、ETF。

アクティブファンドの70%はインデックス以下のパフォーマンスです。
じゃあ、インデックスに連動するETFで運用すればアクティブファンドを上回れるのでは?と思われるかもしれませんが、答えはYesでもありNoでもあります。バイ&ホールドできる人にとってはETFは有効な投資方法ですが、マーケットタイミングを計って売買する人にとってはアクティブファンドと何ら変わらない手段になります。

人間は本質的に自信過剰の生き物です。大半の人は、『自分は人とは違う。マーケットタイミングを計ればうまくやれるはずだ』と思い込んでいます。ゲームには必ず胴元が存在します。株式ゲームでは『国』と『証券会社』が胴元です。売買を繰り返せば誰が儲かるのか、考えれば判りそうなものですが、冷静さを失うと当たり前の事さえ判らなくなるんですね。

Bogle氏はインデックスファンドの創設者なのでETFの投機性を非難していますが、非難すべきはETFそのものではなく、それを扱う人間側に問題があるということです。

***

3)コモディティ(商品)やヘッジファンドへの投資はNO!

両方とも、ここ最近、年金基金に組み込まれ始めたアセットクラスです。このアセットクラスが着目されているのは、古典的資産である株式や債券との相関が低く、リスク分散に寄与するという考え方があるためです。
ところがBogle氏は、コモディティはそれ自体にファンダメンタルズが存在しないので、投資に値しないと述べています。確かにコモディティにはキャッシュフローの概念がありません。一方で、コモディティは物価との相関が強く 、インフレヘッジになるという考え方もありますが、その目的ならば物価連動債を利用するほうが合理的ですし、やはりコモディティは投機だと考えたほうがよさそうです。

また、Bogle氏はヘッジファンドのことをいんちきだと述べています。ヘッジファンドはコストが高く、税効率が悪いというのが理由です。さらに書けば、ヘッジファンドの破綻率 はハンパではありません。ですから、年金基金はリスクを分散するためにファンド・オブ・ヘッジファンズを利用していますが、こうなると、もはやコストのかたまりで、利益を出す気があるのか疑いたくなります。

***

SOS団は以上の点にビビッ!ときましたが、皆さんはいかがだったでしょうか?
読めば読むほど味がある本だと思いますので、初心者はもちろん、中級者にもぜひ読んでいただきたいと思います。

***

関連リンク
Buffett gives nod to index funds over ETFs

職種別賃金制度

こんばんわ、SOS団です。
今回は、成果主義の次の人事トレンドといわれる職種別賃金制度についてです。

***

SOS団の勤務するA社では現在、職種別賃金制度の導入が水面下で進行しています。職種別賃金とは、営業職、技術職、製造職といった職種ごとに、別々の人事・賃金体系を適用しようというしくみです。 日本では、全社一律の人事・賃金制度が主流ですが、欧米諸国では賃金体系は職種別ごとに異なるのが一般的です。

以下、話を簡略化するために職種別賃金をドラクエに例えて考えてみたいと思います。

ドラクエパーティー
ドラクエでは、パーティーでモンスターを倒してお金を得、それを武器に再投資してさらに強いモンスターを倒すというシステムになっており、パーティーに属する各キャラクターには均等にお金が配分されます。

ところが、各キャラクターにはそれぞれ役割分担があります。勇者や戦士は肉弾戦でモンスターに挑みますし、魔法使いはモンスターから離れたところから魔法で敵を倒します。僧侶に至っては、モンスターを倒すよりも味方の体力を回復させることが期待される役割になります。このように、同じモンスターを倒して成果を挙げたとしても各々役割が違うのだから、お金を均等配分するのはおかしいんじゃねーのか、というのが職種別賃金制度の考え方です。

この考え方が注目されてきた背景には、成果主義人事の浸透が背景にあります。勇者や戦士のように、モンスターを倒した数で個人成果を数値化できる職種もあれば、僧侶のように味方の回復がどれだけ戦いに貢献したのか、個人成果が明確になりづらい職種もあります。各人の成果に合わせた処遇をしようとすれば、自ずと職種別に成果を測るモノサシが必要になってくるのです。