スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

オーディオの幻想(2)

オーディオを科学的に分析しよう

今回も性懲りも無く、オーディオについて語ります。資産運用の話はこれっぽっちも出てきませんのであしからず。

***

前回 、オーディオは何をやっても音が変わる(気がする)と書きました。
物理的にはそのとおりですが、如何せん、判断するのが曖昧な感性をもつ人間ですので、音が変わったと感じるかどうかを科学的に分析することは非常に難しい命題です。

一般に、客観的に有意差を判断する手法としてABXダブルブラインドテストが用いられます。ABXダブルブラインドテストとは、治験薬の有意差を判断する際に行われる方法で、学術的にも認められた由緒正しい判断手法です。テスト方法の詳細はここでは述べませんが、興味ある方はこちら をご覧ください。

***

上記のABXダブルブラインドテストを用いて、こちらのサイト でオーディオの音の変化に関する有意差が公開されています。治験者数が少なすぎるとか、本当に適切にテストが為されたのかなどなど、ケチを付ければキリがありませんが、ここではテスト結果が信頼できるものとして取り扱います。

このサイトでは、非常に興味深い結果が得られています。

B&W Nautilus

まず、音の出口であるスピーカーを取り替えると、被験者は97%の確率でスピーカーの変化に気付きました。スピーカーは音の大部分を占めますので非常に重要であるということがわかります。 重要度★★★★★

次にパワーアンプですが、こちらもなかなか興味深い結果が得られています。真空管アンプとトランジスタアンプでは統計学的に有意差が出ますが、トランジスタアンプ同士では有意差が無いとの結果でした。真空管アンプは全高調波歪が人間の検知限である1%を超えるものが多いので有意差が出たものと考えられます。
蛇足ですが、真空管アンプは出力が小さいので、組み合わせるスピーカーを吟味する必要があります。特に現代のスピーカーはコンパクトになった分、非常に能率が低いものが多いので、トランジスタアンプでドライブしたほうが無難だと言えます。
重要度★★★

音の入り口であるCDプレーヤーでは、さらに有意差が無くなるようですね。D/Aコンバータに至っては有意差が0です。このことから、オーディオの組み合わせを考えるときには、まずスピーカーを選択し、次にアンプをマッチングさせ、最後に適当なCDプレーヤーを選んだほうがコストパフォーマンスが高いと言えそうです。
重要度★

さて、いよいよ怪しい領域にメスを入れます。

7N-DA6300 MEXCEL RCA

まず、スピーカーケーブルとインターコネクトケーブルですが、これは人間の耳ではわからなかったとの結果が出ています。この手のアクセサリーにお金をかけるのは非常に非合理だということですね。ケーブルを変えると抵抗値も変わりますので、音に何かしらの変化が期待できますが、今回のABXテストでは些細すぎてわからなかったようです。
重要度★

トドメはMDとCDの違いです。MDはCDよりも情報量が少ないため、音質も劣化すると考えがちですが(理論的にはそうでしょうが)、実際に音楽として聞いてみると有意差がないという結果でした。テスト信号として聞く分には明らかな差が出ていますが、複雑な音の集合体である音楽の場合では認識できないのでしょう。もっとも、音楽を楽しむという点では記録媒体は何でもいいと思うのですが。。。
重要度★★★

***

以上から、オーディオとは『認識』という現象に縛られた趣味であることがわかっていただけたと思います。あまりドライに物事を考えると、オーディオという趣味が面白くなくなるのでこの辺りで止めますが、結局のところ、オーディオで音楽を聴くとは単に『音』だけではなく、その時の精神状態や雰囲気、各個人の過去における体験などの様々な要因がミックスされて感じるものなので、科学的に分析することが難しいのかもしれませんね。
スポンサーサイト
[ 2007/05/08 00:00 ] AUDIO | TB(0) | CM(0)

オーディオの幻想(1)

今回は、趣味であるオーディオについて語ろうと思います。資産運用に話は一切しませんのであしからず。

***

人間は空気の振動を耳で感知し、脳内で音に変換する
先にも述べましたが、ピュアオーディオの世界では製品価格と音質が比例するといった間違った認識が為されており、一般人には到底理解しがたいモノに法外な値段が付けられています。
例えば下の物体、一体何をするものだと思いますか?

リラクサ(小)

 正解はパワーアンプやスピーカーなどの機器の下に設置し、床と機器とを絶縁するフローティング・ツールです。原理は簡単で、ネオジム磁石の反発を利用して空気の層を作っているのですね(右図)。

 オーディオの世界では機器の振動は音を濁らせると考えられています。スピーカーはユニットを通じて空気の振動を作りますので、その反作用でスピーカー自体も振動しています。もちろん見た目にはわからないくらいの微細な振動です。アンプも電気を流すとフレミングの法則に従い力が発生するので、やはり振動を起こします。

 その微細な振動を何とかアイソレートしようと、さまざまな奇抜な商品が開発されています。オーディオ人口は少ない上に、このようなバカバカしい商品を購入する人はさらに限られますので、法外な値段になってしまうのですね。ちなみにこの商品は¥63,000/3Pieces(税込)もします。PlayStation3よりも高いんですよ(藁

***

 僕もバカなので、この手の商品に手を出したことがあります。結論から言いますと、確かに音が変わるんですね。音がスッキリするというか力弱くなるというか、そんな感じです。いろいろ試行錯誤してみたところ、エアーキャップ(通称プチプチ)を重ねたものが、このフローティング・ツールと同じような効果を示すと感じました。

 さて、何が言いたいかと申しますと、何をやっても音が変わる(気がする)ということです。決して値段と音質は比例するものではなく、盲目的に高額商品=高音質と決め付けるのはアフォだということです。

***

 次回もオーディオを客観的に判断しようとする試みについて語ろうと思います。客観的に判断すればするほど、オーディオは面白くなくなっていきますが、敢えていばらの道に進んでみようと思います。
お楽しみに。というか、このオーディオシリーズはまだ続けるのか?
[ 2007/05/06 00:00 ] AUDIO | TB(0) | CM(0)

プロローグ

オーディオの原価率(1)
GOLDMUNDのフルエピローグ、3000万円
NBSブラックラベルのスピーカーケーブル、230万円
「お金で買えない価値がある。その満足度はプライスレス」
mund
団塊世代によるオーディオ回帰がひそかに叫ばれていますが、これからピュアオーディオを始めてみようと思った方が、オーディオの現状を知ったら、きっと驚かれるでしょうね。
現在のオーディオは大きく分けて、「エントリークラス」、「ミドルクラス」、「ハイエンド」の製品群から成り立っています。元々は空間描写に長けたステレオ再生の製品群を「ハイエンド」と定義したのですが、現状では値段だけが一人歩きしている感があります。ベストバイのような評論雑誌の弊害ですね。

***

良い製品は値段も高いので、値段でクラス分けするのも間違いではありません。しかし、オーディオのような嗜好性の高いものはパソコンと違ってスペック云々で語れないところがあり、一概に値段の高いものが個人にとって良い製品とは限りません。

また、ハイエンド機器を揃えたところで、ポン置きでは良い音が出るわけでもなく、部屋の音響特性や電源環境を整えないと製品のポテンシャルを引き出せないところにオーディオの面白さがあります。プロのインストーラーに頼むというのも一つの方法ですが、試行錯誤もオーディオの醍醐味です。

***

満足できれば値段は関係ないっ!というものでもなく、世の中には限度というものがあり、現在の「ハイエンドオーディオ」の価格設定には多少疑問を感じるところはあります。

再生芸術とはいえ、オーディオも所詮は音響製品です。今回はふと、オーディオの原価率が気になったので、財務諸表の読み方も勉強しつつ、東証一部のD&Mホールディングス(6735)について学んでみたいと思います。D&Mホールディングスは、日本マランツとデノンの経営統合に伴って設立され、傘下には2大ブランドのほかにマッキントッシュなどハイエンドオーディオ製品の製造・販売を行っています。

***

(蛇足)
オーディオメーカーはガレージメーカーが多く、上場している会社はほとんどありません。また、上場できるほど企業が大きくなると、肝心の「音」がつまらなくなるというジレンマを抱えています。万人受けする製品を作り始めたら、ブランドとしての「色」が無くなりますからね。
[ 2007/04/16 00:00 ] AUDIO | TB(0) | CM(0)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。